人はどのような時に眠くなるのでしょうか?
最近の研究によると睡眠の要求の周期と体内時計の周期の
2つの周期が「眠気」になるそうです。
(参考 Newton 別冊 睡眠の教科書)
では具体的に何時くらいが就寝によいのかというと、
一般社団法人 健康管理センターの調査結果によると、
午後10時から10時半、遅くとも12時には眠りに就き、
午前3時までぐっすり眠ることが理想だそうです。
この時間帯における深い眠りの最中に
成長ホルモンが分泌され、子どもの体の成長促進や、
大人の老化防止に効果があるそうです。
睡眠時間最適なのは?
先述の記事なら3~5時間の睡眠時間で十分なように思えますが、
実際にそんな短時間睡眠では昼間に眠くなってしまいます。
ではどれくらい眠ればよいのか?
そんな疑問の答えるかのように、
2015年1月に非営利団体・国立睡眠財団のレポートが
Sleep Health Journalに掲載されました。
そのレポートによれば、
年代別の1日あたりの推奨睡眠時間は次のようになります。
- 新生児(0~3か月):14~17時間
- 乳幼児(4~11か月):12~15時間
- 幼児(1~2歳):11~14時間
- 未就学児童(3~5歳):10~13時間
- 学齢児童(6~13歳): 9~11時間
- 少年・少女(14~17歳):8~10時間
- 若年成人(18~25歳):7~9時間
- 成人(26~64歳):7~9時間
- 高齢者(65歳以上):7~8時間
また、名古屋大学による
40~79歳の男女約10万人について10年間の追跡調査では、
死亡率がいちばん低かったのは、
睡眠時間が7時間(6.5時間以上7.5時間未満)の人たちでした。
睡眠時間がそれより短くても長くても、
死亡リスクが増えるという結果でした。
年齢別睡眠時間の平均とは?
ところで、日本人はどれくらい睡眠時間を
とっているのでしょうか。
このような調査として、
2017年のe-Statの国民健康・栄養調査における
1日の平均睡眠時間の調査結果があります。
年齢別に睡眠時間をアンケート調査したもので、
これによると、
- 20代30代は6.4時間、
- 40代50代は6.1時間、
- 60代が6.4時間、
- 70代以上が6.8時間
でした。平均は6.4時間でした。
もう一つ、C2(シーツー)という
睡眠管理アプリ「熟睡アラーム」
を運営する会社による調査結果が公開されています(参考)。
アプリの利用状況に基づく統計調査結果によると、
2019年12月の平均睡眠時間は6時間15分。
一番短いは10代男性で5時間53分でした。
こうしてみると、私たちの睡眠時間は、
理想的な睡眠時間より1時間近く短いことが分かります。
まとめ
先にも述べましたが、「眠気」は2つの要因が関係していて、
個人差があります。
日記のように就寝時間と起床時間
そしてその日の体調を記していけば、
あなたにあった就寝時間を掴むことができますよ。
2017年には「睡眠負債」という言葉が
流行語大賞にえらばれました。
会社の一部の人には徹夜で仕事したことを自慢する人がいますが、
それは単なる自満に過ぎません。
睡眠不足は健康を害し、
仕事のパフォーマンスを低下させることが
明らかになっています。
仕事と生活の両立のために
睡眠時間はしっかり確保しましょう。