recommend くるま

フロントガラスの凍結の対処法!デフロスター、デフォッガーって?

フロントガラスが凍ってしまった

1月、2月の寒い朝、
東京でも、フロントガラスが凍結していることがあります。

まだ暗いし寒いし、早く出かけたい。
すぐどうにかしたいわけです。

「凍結してるんだから、お湯をかければいいだろ」

 

ちょっと待って!
凍結したからと言って、焦らないでください。

 

ここでは、どうすれば凍結を解消出来るか、お教えします。

 

フロントガラスにお湯?かけるとどうなるの?

 

 

フロントガラスが凍結すると、
真っ先に思い付くのは、お湯をかけることです。

 

しかし、凍結したフロントガラスに
お湯をかけるのは絶対ダメ。
最悪の場合、フロントガラスが割れてしまいます。

 

わかってるのに、やってしまう…

 

ガラスは、元々急激な温度変化に弱いです。

厚みのあるガラスのコップに、
熱湯を注ぐと割れてしまいますよね。

ガラスは膨張して割れる。

大抵の人が漠然とわかっているのに、
さあ乗ろう!というとき
車のガラスが凍っていると、ついつい、やってしまいがちなのです。

しかも、フロントガラスは
色んな種類のガラスを重ねていますので、
バラバラに膨張して、割れやすくなっています。

小石などでできた見えない傷がある場合、
そこから一気に「ぴっ」とヒビが入ってしまう可能性も。

 

割れなかったとしても

運よくガラスが割れなかったとしても、
外気温でお湯はすぐ冷めてしまいます。

最終的には、また凍ってしまい、
意味がなくなります。

 

 

フロントガラスの凍結を水で何とかする方法

 

 

でも、手元に薬剤も道具もない…

フロントガラスの凍結を
水だけでなんとかしたい人もいると思います。

水で溶かすなら、手軽に出来ますからね。

 

水とエアコンを使って、フロントガラスの凍結を溶かす方法

 

実は、簡単な方法なんです。

その方法とは、

  1.  エアコンをオンにし、送風口を「デフロスター」にします。
  2. ワイパーを作動させます。
  3. 水(あるいはごくぬるい、ぬるま湯)をかけます。

これで、応急的に凍結は解消できるのです。

 

凍結に効果がある「デフロスター」と「デフォッガー」

デフロスター(defroster )とは、
英語で「乗物の運転席のガラス窓を温める装置」のこと。

自動車に限らず、飛行機など、
曇りや霜が生じないように、ガラス面をあたためる装置を指します。
冷蔵庫の霜取り装置も、同じように「デフロスター」と呼びます。

車の場合、エアコンの送風口に「<<<」となった
湯気のようなマークがあります。
これがデフロスターです。

凍結防止にフロントガラスを温める装置を「デフロスター」
リアガラスを温めるの装置、送風口を「デフォッガー(defogger)」と呼びます。

デフロスターとデフォッガー

 

そんなの、当たり前…と思った方もいるかも。
けれど、頻繁に凍結が起こらない地域だと
よく車に乗ってる人でも、知らない人が案外いるのです。

デフロスターを使う際は、
ガラス面が急速に温まって負担がかからないよう、
エアコンもオンにします。

水とデフロスターを使うことで、解けやすくなります。
スクレーパーがあれば、
解けてきた頃にそっとはがすこともできます。
(完全に凍って固まっているときは、やはりガラス破損の危険があります)

ワイパーは、水分をそのままにすると、
凍結してダメにしてしまうことがありますので
よく水分をふき取っておきましょう。

 

凍結には水よりもぬるま湯?

水よりもぬるま湯のほうが、
若干早く溶けるようですが、
自分ではぬるま湯のつもりでも
ガラスにとっては、また
気温差的には「お湯」同様だった、という場合もあります。

熱湯は絶対ダメ、
ぬるま湯なら温度はそんなに高くないので、
急激な温度変化が起きにくい、
風呂の残り湯程度の温度でなら大丈夫とも言われていますが、
ガラス面が凍るほどに寒い日は
外気温もとても低いため、温度差は大きい可能性が。

気になる場合は、地道でも水の使用がおすすめです。

 

自作のアルコールスプレーでフロントガラスの凍結を解かす!

 

 

フロントガラスの凍結に、自宅でそろいそうなものでできる
対応策は、アルコールスプレーです。

 

ホームセンターなどでは、
解氷スプレーとしても売られています。

なぜアルコールスプレーなら溶けるのかというと、
アルコールは「0度でも凍らないから」。

凍らない液体を、凍結したフロントガラスにかけると、
溶けた水とアルコールが混ざりあって、
0度でも凍らなくなります。

フローズンで飲む飲料のアルコールだと、
濃度40%のものは
-30度まで凍らないと聞いたことがあります。

その理屈だと、100%に近い純度のものなら
40%まで薄めて良いことになりますね…
ドラッグストアなどで買える
濃度の濃い消毒用エタノールなら
1:1~2倍希釈のスプレーで凍結は溶けます。

 

家で作る、なんて難しいと思っていませんか?

家庭にある消毒用エタノールでも
十分な効果が期待できました。

市販の凍結材よりコスパも良いので、
手元に凍結防止剤(解氷剤)がない場合や
頻繁に使う機会がある場合はおすすめです。

ただし、注意点がふたつ!

アルコールスプレーについて。

アルコールが「頻繁に」ボディ面にかかってしまうと
つやの面、被膜にダメージが出てしまう可能性はゼロではありません。
また、すぐに破損することはないと思いますが、
繰り返すと、ワイパーのゴムにも、いい影響はないです。

そういったことが気になる方は、
カーショップなどで、専用の解氷剤を買うのがいいかもしれません。
とはいっても、あまり成分は変わらないようですし、
よく考えてみると、
不凍剤入りのウォッシャー液には
薄いとはいえ、アルコール成分が含まれるものもありますね。

寒冷地など、頻繁に使う機会がある場合や
私のように「コスパ重視!」で
買い置きはたいてい「ない!」という場合は
「アルコールスプレー、有り!」と思います。

ボディにダメージが気になるという方は、
あくまでも応急処置、くらいの知識で覚えていてください。

 

フロントガラスの解氷とは違う話ですが…

大雪が降って翌日晴れた日に、
路面に撒く粉のタイプの解氷剤を玄関周りに撒いたら
金属の部分に錆が出たことがあり、
「強力なんだ…」とびっくりしたことがありますので、
ちょっと気になりつけ添えました。

 

水やエアコン、解氷剤以外での解決方法

厳密には、解決策ではなく「予防方法」です。

・フロントガラスを、段ボールや、専用の凍結防止カバーで覆っておく

・専用のカバーでフロントガラスを覆っておく

・フロントガラスに、撥水コーティングをしておく

豪雪地帯の親せきは、
「段ボール?しない」と言っていましたが…

スターターを使って、早めに車を暖気するのもよさそうですが、
マンションや住宅密集地の駐車場などだと、
早朝から長いアイドリングはしづらいかもしれませんね。

 

まとめ

冬になると、フロントガラスに限らず
玄関先やら、あちこち凍結して厄介ですよね。

デフロスターは効果的ですが、
早くても10分くらいはかかると思います。

お手製アルコールスプレーは
市販品と似た効果が見込めますが、あくまでも自己責任で。

市販の解氷剤がいちばんですが、
必要な時に手元にあるとは限らないのと、コスパが悪いのが玉に瑕。

段ボールなどで覆っておいて
凍結を防ぐ方法は、旅先などでも役に立ちそうですね。

時間がない!と視界もまばらで中途半端な状態で走り出し、
事故を起こすのが、もっともよくないです。

いくつか対策や対処法を知っておけば、
いざというときに慌てずにすみます。

冬の悩みを一つでも減らしてくださいね。

タグ

-recommend, くるま
-, , , ,