荷物が増えると
うっかりやってしまう、忘れ物。
傘やハンドタオルといった小物から、
財布、カメラやビデオ、
スマホに充電ケーブル、果てはコートまで…
忘れたものの額に関わらず、
人からの贈り物だったハンカチとか、
思い出の入ったビデオやカメラなどは
特にがっくりと落ち込んでしまいます。
スマホなら、各キャリアのお探しサービス、
GPSで探すこともできますが、
忘れ物にすぐ気づいたのに、
探すための端末(スマホ)がない…といったことも。
私も、過去に
東京ー博多を走るのぞみ号で忘れ物をしてしまい、冷や汗をかきました。
新幹線の場合は、特にわかりづらく厄介です。
いったいどこに問い合わせたらよいのでしょう?
そんなトラブルのために、
新幹線で忘れ物をした場合の問い合わせ先や
対応についてチェックしてみました。
新幹線内に忘れ物をしたら、まずは終着駅の”忘れ物センター”へ
新幹線内に置き去りにされた荷物は、
たいてい終着駅で回収されます。
ごく短い期間ですが
学生時代、東北・上越新幹線の
売り子のアルバイトをしていたことがあり
見たことがありますが、
終着駅までついた新幹線は、
ドアが全部閉められた状態で、駅員さんが
全車両をまわって簡単な清掃と
忘れ物チェックをしてました。
そのうえで、また折り返すわけです。
その時間、5分や10分ではなく…
(折り返しで戻る私は降りることはできず、
発車まで長いなあ~と待っていたので、よく覚えてます)
なので、大抵の忘れ物はそこで回収されて
終着駅に託されるのでしょうね。
親切な乗客の方が見つけて届けてくれたものは
車掌さんが回収しますが、基本届く先は同じようです。
その後、JRの忘れ物を扱うシステムに登録されます。
忘れ物はおおよそ7~14日ほど保管されたのち、
所轄の警察署に移動してしまいます。
傘など、持ち主が特定しづらい曖昧な忘れ物も多いからか、
現在、JRには個人が検索できる
「忘れ物検索システム」はないようです。
よって、JRで忘れ物をした場合は、
駅に問い合わせて
「駅の方に検索してもらう」しかありません。
確認方法は、大きくこの3つになります。
- 最寄りの駅の駅員さんに相談する
- 乗っていた新幹線の乗車駅、あるいは終着駅の
JR各社の”忘れ物センター”に電話で問い合わせる - フォームやチャットサービスで照会してもらう
降車時に忘れるのですから、
終着駅側に電話したほうが可能性は高そうです。
けれど、電話はつながらないことが多いようです。
また、おそらく、
落として「即」システムに反映されるわけでもなさそう。
最終便などの場合は、翌日以降になるのでは…と。
電話がなかなかつながらない場合や
仕事や学校で、日中なかなか電話ができない場合は
JR東日本とJR東海、JR西日本には
メールで状況を確認してもらえるサービスがあります。
大抵24時間受け付けていますので、
そういったものに登録しておけば、
昼休みにイライラしながら電話をかけ続けなくて済みそうです。
フォームやチャットの質問に沿って
乗車した列車や、
忘れ物をした日時、品物などを回答していきます。
とはいっても、
電話がいいなあ。楽だし。
という方も多いと思いますので、
JRに忘れ物をしてしまった場合の
問い合わせの一覧を作ってみました。
忘れ物問い合わせ先・JR東日本の場合
JR東日本
忘れ物問い合わせセンター総合
050-2016-1601(8~21時)
※土・日曜、月曜日が特に混み、
火~金曜日の午前中は比較的つながりやすいそうです。
JR東日本お忘れ物チャット
チャット形式で質問に答えて、メールで回答してもらえます。
その他問合せ先
東京駅
(窓口は日本橋口付近)
窓口の時間:8時半~20時
電話:03-3231-1880(10~18時)
上野駅
(窓口は入谷口付近)
窓口の時間:10~20時
電話:03-3841-8069
大宮駅
(窓口は1階西口ルミネ2付近)
窓口の時間:10~20時
電話:048-645-3670(10~18時)
千葉駅
窓口は3階・中央改札~南口の通路
窓口の時間:9~17時
電話:043-222-1774(窓口と同じ)
仙台駅
窓口は2階・中央改札付近
みどりの窓口の横
窓口の時間:8時半~20時
電話:022-227-0255(10~18時)
忘れ物問い合わせ先・JR東海の場合
JR東海お忘れ物案内
050-3772-3910(9~17時)
※JR東日本とは違って、
午前中(9:00~11:00)が混むことが多いようです。
JR東海お忘れ物お問い合わせフォーム
フォームから連絡して、回答してもらうことができます。
JR東日本同様、チャットサービスもあります。
忘れ物問い合わせ先・JR西日本の場合
JR西日本お忘れ物お問合せチャット
画面下のアイコンからチャットを開いて回答します。
JR西日本お客様センター
お忘れ物専用ダイヤル(近畿~山陰地区)
0570-00-4146(9~20時)
または、
06-6133-4146(9~20時)
その他問合せ先
北陸・金沢忘れ物センター
076-293-2234(8~20時)
岡山忘れ物センター
086-221-1901(10~19時)
福山忘れ物センター
084-921-3033(10~19時)
広島忘れ物センター
082-261-5461(8~20時)
新山口忘れ物センター
083-972-0625(8~20時)
忘れ物問い合わせ先・JR北海道の場合
新函館北斗駅・お忘れ物問い合わせ
0138-84-5588(9~17時)
札幌駅・お忘れ物問い合わせ
011-222-6130(9~17時)
旭川駅・お忘れ物問い合わせ
0166-25-6737(5~23時)
忘れ物問い合わせ先・JR九州の場合
JR九州お忘れ物案内ダイヤル
0570-00-2937(9~17時半)
JR北海道、JR九州には
チャットやメールでの照会サービスはないようでした。
(問い合わせメールアドレスはありましたが…)
全社、新幹線だけでなく、
在来線の忘れ物も確認可能です。
新幹線は多くの人が利用していますので、
忘れ物センターも電話が混みあって
なかなかつながらないことがありますが
時間帯をずらすなどして根気よく電話をかけてみましょう。
私の場合、忘れた!と気づいて
30分ほどで即電話し、運良くつながりましたが、
まだ忘れ物の集配場所に届いていない状態でした。
当然、検索システムにも反映されておらず…
降りた駅を去る前に気が付いた場合は、
電話ではなく、
改札の駅員さんなどに聞いてみると
運が良ければ、その場で見つかるのかもしれませんね。
忘れ物が届いているか問合せ!準備する情報
できる限り詳細を、
端的に、わかりやすく伝えたいものです。
わかる範囲で、となりますが
まず必要な情報は、これら。
- 乗車した便(〇〇行のぞみ△△号など)
- 乗車していた車両と座席番号
- 忘れた荷物の種類、特徴などの説明
これが、基本の「き」。
最初からごちゃごちゃ説明すると
探す側も混乱しますので、まずは端的な情報をメモしましょう。
次に、落としたもののより詳しい情報、
荷物に一緒に入っていた、
「持ち主しかわからないようなもの」や特徴があれば
さらに追記で手元にメモして、
スタンバイしておくとなおよいです。
ポイントは、とにかく
「まずは一度メモして、それを読んで伝える」こと!
新幹線ではないのですが、
エコバッグともポーチともつかないものを忘れたことがあります。
「グレー地に白で猫がたくさん描いてある柄で…」
実際には、逆でした。
白地のバッグに、グレーで絵が描かれてました。
「猫」がキーワードになって
探してもらうことができ、事なきを得ましたが…
黒と思っていたのによく見ると紺色、
黒と思っていたけれど、よく見ると濃い茶。
まさか(笑)と言われそうですが、
記憶というのは、あまりあてにならなそうですよ。
旅先で買ったものだったりすると、なおさらです。
また、頭では正しく説明したつもりでも
口が逆を説明していることもありそうです。
ですから、とにかく電話の前に「メモをつくる」。
だまされたと思って、しておいてください。
該当する候補がみつかったら、
追記しておいた
「ファスナーが2つあります」
「中に、○○の半券が入っているかも」
などの情報も伝えていけば、よりよいです。
新幹線内の忘れ物は受け取りに行く際に必要なもの
無事に忘れ物が見つかったら、
保管されている場所に引き取りに行くことになります。
忘れ物は、届いたJR各駅や忘れた物、
落とし主の住まい(遠方など)によっては
着払いで送ってもらうことも可能ですが(次の章で説明してます)、
基本的には、保管されている場所に、
期限までに取りに行かなければなりません。
忘れ物センターは
駅構内ではなく、改札外にある場合も多いため、
取りに行った先までの運賃は自己負担です。
別の駅に転送してもらう、といったサービスはありません。
忘れ物を受け取る際には、
運転免許証や健康保険証など、
本人であることを確認できるものが必要になります。
受け取り時には受領書に自分の住所・氏名・電話番号を記入します。
印鑑も持っておくとよいでしょう。
また、本人が取りに行けない場合は、
委任状を用意して代理の人に取りにいってもらうこともできます。
この場合、委任状と、
代理人の身分を証明するもの(運転免許証もしくは保険証)
そして印鑑が必要になります。
委任状は、
JR東日本ならホームページからダウンロードすることができます。
その他の場合は、問い合わせてみてください。
見つかった新幹線での忘れ物!郵送で届けてもらうことはできるか
本人も取りに行けず、代理の人にも頼めない場合、
電話での確認の上、着払いで自宅へ送ってもらえることがあります。
ただし、忘れ物の管理上、送付できない場合もあるそうです。
JR東日本では、本人が最寄りのJR東日本の駅で手続きをすれば、
着払いの宅配便で忘れ物を送ってくれます。
その際も、本人の運転免許証などの証明証と印鑑をお忘れなく。
まとめ
所定の期間が過ぎるとJRの忘れ物センターから
最寄りの警察署へ移送されますから、
忘れ物に気づいたら、即連絡しましょう。
東京(東側)の場合は、
飯田橋の駅からちょっと歩く
警察署の忘れ物管理センターに送られて管理されます。
遅くまで開いていませんので、
仕事帰りに取りに行くのも難しい人が多いと思います。
また、忘れたものが食べ物だと、
規約で廃棄されてしまうことが多いようです。
とにかく、忘れ物に気づいたら、すぐに連絡をとることが肝心です。
この記事を書いている私も、
新幹線に限らず、傘に始まり、
コートにスマホに充電器に…と
いろいろなものを忘れたことがあります。
最寄りのJRの駅で手続きをしておいて、
その日の内に発見したとの連絡をもらえたこともありますし、
そのまま連絡がないことも…
日頃から忘れ物に気をつけるよう、
ゆとりを持った行動をとりたいものですが、
新幹線って、停車時間が短いので
アナウンスが流れたらバタバタ荷物をまとめて
降りてしまうことが多く、
お土産の袋なども増えて手荷物が多かったりして
「あれっ」となることもありますよね。
降車の前には、
網棚の上や足元だけでなく、
窓枠(スマホの置忘れ注意!)
前方のポケット(ケーブルや小説注意!)
座席と座席のすきまに何か挟まっていないか、
ざっとチェックしましょう。
そして、
忘れてしまったときには、迅速に行動を。
早すぎてもシステム未登録だったり、
駅事務室に届いていないということもありますが
であっても、
早くに問い合わせるに越したことはありません。
また、新幹線や在来線、トイレなど以外、
帰宅途中の「駅以外の場所」で
落としてしまっている可能性もありますので
その場合は警察に問いあわせてみましょう。
今読んでいる方の忘れ物が出てきますように。とお祈りしつつ。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。