睡眠。
私たちの一日のおよそ1/3を使う活動ですが、
詳しいことはまだはっきりしていません。
日本看護学校協会のコラムによると、
私たちは睡眠中に、体力の回復の他に、
その日に入って来た情報の整理・整頓を行っていることが分かっています。
大切な大脳をメンテナンスして、より良く活動させるのです。
そして、睡眠は私たちの健康に大きな関係があります。
ある寿命と睡眠時間の関係を調査によると、
睡眠時間が短いグループは、平均寿命が短いことが明らかになっています。
また、高血圧や肥満などの他にも
うつ病などの病気の発生率が上がることも報告されています(参考:NHK健康ch)。
「十分な睡眠が取れていない」と思う人は、
日々の生活を見直して十分な睡眠時間を確保するようにするべきなのです。
睡眠時間の理想は?~一般論
では、私たちはどれくらいの時間を睡眠に使うべきなのでしょうか?
JACC Studyと呼ばれるがんと生活習慣の関連を調査している団体が
睡眠時間と死亡率の関係をまとめています(参考)。
それによると、1日7時間のグループの死亡率が一番低く、
それより長くても短くても死亡率が上昇することがわかります。
この調査報告でも述べられていますが、
死亡率は、睡眠時間の他にも性別や精神的な負担などの影響も受けます。
7時間という数字が明らかにされていますが、
他の要因との関係については今後の研究の進展に期待しましょう。
睡眠時間の平均は?
理想的な睡眠時間が分かったところで、
現実の睡眠時間はどのようになっているのでしょうか?
ここでは、久留米大学の先生が中心に進めている
目覚め方プロジェクトが参考になります。
ポイントをまとめると次のようになります。
- 十分な睡眠が取れている大人は5人に1人
- 4割の人が睡眠時間6時間以下
- 会社でも家庭でも重きを担う40~50代の睡眠時間が短い。
睡眠時間に一律の答えはない~年齢や季節に合ったベストな時間を
睡眠時間の理想と現実を見てきました。
では、ベストな睡眠時間はどれくらいなのでしょう?
残念ながらこの質問に対する明確な答えはありません。
必要な睡眠時間は、その人の置かれた環境で異なります。
また、齢をとると眠り続けられる時間が減っていきます。
ちなみに赤ちゃんは14~15時間、
18歳で7~9時間くらい。
そして60歳代以上では6時間ほどになります。
ですから、睡眠時間にこだわる必要はあまりないようです。
それよりも、昼間に眠くならずに、
眠気で仕事・学業・生活に支障がでないことが大切です。
「昼間に眠気に襲われない」ときの睡眠時間が
あなたに合っている睡眠時間といえるのです(参考:ヨミドクター)。
まとめ
未だに謎な部分がある「睡眠」ですが、
「寝不足」の蓄積は心と体の健康によくないことが明らかになっています。
「時間」に拘らずに、睡眠の質など
清々しい気分で起床できる睡眠をこころがけましょう。
いろいろ試してみて、あなたに合った睡眠を見つけましょう。