航空機内に持ち込むものの制限があるのは、
飛行機を安全に飛ばすためです。
特に、機内への液体の持ち込みを制限しているのはテロ防止のためです。
当然、国内線より国際線の方が制限は厳しいです。
ことの起こりは、2006年のイギリスで起きた航空機爆破テロ未遂事件です。
犯人たちは、驚くことに爆発物を材料の状態で機内に持ち込み、
機内で爆弾を製造し、目的地(アメリカの都市上空)で
爆発させようとしていたそうです。
そこで、2007年から全世界の国際線で
液体の物持ち込みを制限するルールが定められました。
それが今日の機内への液体物持ち込み制限に続いています。
飛行機に持ち込みNG!お酒が持ち込みできない理由
国際線の場合、アルコール度数が70%を超えるものは不可です。
また、免税店で販売されているものも
販売時の容器に収納されていることが条件で、
スキットルなど水筒型の容器に入れ替えたものは不可です。
この度数による制限がどこから来たものかは不明です。
実際70度以下にものでも火は付きます。
となると、考えられる理由としては、
「飲み過ぎによるトラブル防止」だと思われます。
国際線では、
「乗客が持ち込んだアルコールは機内で飲んではいけない」
と明示している航空会社が多いからです。
国際線の長いフライトで、
気圧の低い機内ではアルコールが回りやすく、
飲みすぎ(ていなくても)悪酔いするからでしょう。
国際航空運送協会(IATA)では
2015年4月に機内で安全にアルコールを提供するための
ガイダンス『Guidance on the Safe Service of Alcohol on Board』
を発表しましたが、
機内でのアルコールサービスに関する基準はなく、
それぞれの国や航空会社のポリシーにゆだねられているのでした。
お酒だけじゃない!機内持ち込み不可なもの
お酒以外にも機内に持ち込めないものは多数あります。
武器や可燃物はダメなのは当然ですね。
またカメラの三脚など寸法制限に引っかかるものは機内に持ち込めません。
スプレー類もダメです。
シャンプーや化粧液のような液体は、
100ml以下の容器で、
1Lのポリ袋に入れたものを1人1個まで持ち込めるのですが、
これも保安検査を正常に通過した場合にのみ持ち込めます。
検査場のスキャンで検査にパスしなかった液体は、
機内持ち込み手荷物に入れたままにできませんので、
手荷物として預けるか廃棄しなければなりません。
まとめ
繰返しになりますが、100ml以下の容器で、
1Lのポリ袋に入る分は機内に持ち込めます。
対象になるものは、お酒やジュース、香水など、
明らかに液体のものから整髪ジェルや
歯磨き粉のような練り物状のものまでいろいろあります。
詳細は、ご利用の航空会社のHPなどに資料がありますから、
そちらを確認することをおすすめします。
お土産で持ち帰る場合は、預けてしまうのが一番簡単ですね。
また、保安検査場を通過した後、
免税店で購入したものは規制の対象にならないです。
税金もかからないので、そちらを利用する方法もあります。
ともかく、事前の下調べが大切です。
航空会社の他にも、各旅行会社もまとめた情報をHPで開示していますので、
参考にするのがよいでしょう。