現代社会では、紙おむつを使っているママが非常に多いと思います。
便利、手軽、簡単!多忙なママさんにとっては当然!
しかし、最近巷ではまた、昔ながらの布おむつが注目を集めています。
どう考えても、紙おむつよりも不便な布おむつを使うのは何故なのか。
今回は、布おむつについていろいろ見ていきたいと思います。
布おむつを新生児に使う場合のサイズや種類の選び方を紹介!
布おむつを選択する理由として・・・
「赤ちゃんの肌に優しい」
「ゴミが出ない」
「断然、経済的!」
「赤ちゃんとのコミュニケーション時間が増える」
などがあげられるようです。
最近の布おむつは、色や柄が工夫されたデザイン性の高いものも販売されており、
選ぶのも楽しいですよ!
今回は、
おむつカバーの種類、そのサイズと選び方について色々ご紹介していきましょう。
●おむつカバーとは?どんな種類があるの?
布おむつ本体(さらしなどの布)を固定するために使うカバーのことです。
赤ちゃんがおしっこやうんちをするたびに、
布おむつ本体は新しいものに取り替えますが、
おむつカバーは、汚れない限りは1日中使用することができますよ。
おむつカバーには、2種類!
カバー型(外ベルト型・内ベルト型・パンツ型)
カバー型は、身長と体重を参考にサイズを選ぶタイプです。
赤ちゃんの成長に合わせて、様々な大きさや形があるのが特徴です。
一体型
この名の通り、布おむつとカバーが一体になったタイプです。
スナップやテープの位置の調節で、長期間使用できるのが特徴です。
海外では多く見られますが、日本ではほとんど販売されていません。
●おむつカバーのサイズや枚数は?
洗濯を考慮して、替えのおむつカバーは最低でも4枚は用意しましょう。
カバー型のおむつカバーの場合には、成長とともに買い替えなければなりません。
そこで、平均的なカバー型のサイズを表にまとめてみました。
月齢 | 新生児 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サイズcm | 50 | 60 | 70 | 75 | 80 | 90 | 95 |
身長cm | 50 | 60 | 70 | 75 | 80 | 90 | 95 |
体重kg | 3 | 6 | 9 | 10 | 11 | 13 | 14 |
●おむつカバーの素材は?
赤ちゃんの肌に優しいのはもちろんですが、
頻繁に使用するからこそ、
ママにとっての扱いやすいものであることも大切です。
赤ちゃんもママも気に入って使用できるものを選びましょう。
天然素材
赤ちゃんのデリケートな肌を優しく包みこみます。
夏は涼しく冬は暖かいウール素材、
通気性が良く肌触りのよい綿素材などがおすすめですよ。
合成繊維
洗濯しても乾きやすく、扱いやすい。
なかでもポリエステルは防水効果が高く、
漏れにくくなっています。
一方では、通気性が悪く、
赤ちゃんのお尻が蒸れてしまうこともあり得ます。
様子を見ながら使いましょう。
布おむつを新生児に使う時のたたみ方と当て方を紹介!
Step1.三つ折り!
輪おむつを横に広げ、手前から奥へと三つ折りにしていきます。
Step2.半分に折り!
三つ折りにした輪おむつを右から左へ半分に折り、
おむつカバーにのせます。
Step3.布おむつの長さを調整!
まだへその緒が取れていないorおへそが湿っているときは、
おへそに当たらないよう注意して長さを調整します。
小柄な赤ちゃんの場合、布おむつが長すぎることもありますが、
折り方を増やして長さを調整しましょう。
●布おむつの厚みを調整する方法
男の子は前が厚くなるように左から右へ三つ折りに、
女の子は後ろが厚くなるように右から左へ三つ折りにすると、
おしっこ漏れ対策になります。
月齢が上がってくると量が増加し、
おむつカバーに漏れてくる可能性があります。
赤ちゃんの成長に合わせて、
必要な枚数の布おむつを重ねて使いましょう。
次使うときも心地よく!布おむつの洗い方
布おむつを洗うときに気をつけたいこと!
「汚れをしっかり落とす」
「除菌する」
「においを残さない」
この3つが大前提です!
・すぐ洗う
汚れは時間の経過とともに取れなくなるので、
替えた布おむつはすぐに手洗いをすることが鉄則です。
・つけ置きする
汚れを取り、セスキ炭酸ソーダや重曹を入れたバケツの中につけ置きした後、
他の衣類とは別に一気にまとめて洗います。
つけ置きは、しみ込んだ汚れも落ちやすくなり、
濡れた状態のおむつを長時間放置したときの
カビなどの雑菌の繁殖からも守ってくれます。
・太陽光で乾かす
おむつについた雑菌が分解され、おむつを清潔に保てます。
それでは、洗濯に必要な物や洗濯の方法など
具体的なお洗濯の手順を説明します。
<つけ置き時間>
それぞれの成分により変わってきますが、
あまり長時間漬け込んでしまうと逆に雑菌が繁殖しますので、
目的別に1時間~半日程度を目安につけ置きをしましょう。
アルカリ性成分なら少し長め(3時間~半日くらい)につけ置いても大丈夫です。
●洗濯に必要なもの
・専用バケツ
おしっこ、うんちがついたおむつを別々につけ置き洗いできるように、
2つ用意しておきましょう。
におい防止と赤ちゃんのいたずら防止のために、
蓋つきを選んでおくとよいでしょう。
・洗剤
赤ちゃん専用の洗剤や、無添加、天然素材100%など、
デリケートな赤ちゃんに使っても安心安全な洗剤を選んであげてください。
・固形石鹸
うんち汚れの黄ばみなど、落ちにくい汚れを洗うときに重宝します。
・クエン酸やセスキ炭酸ソーダ
においや黄ばみ汚れをしっかり落とすために、
バケツの中に溶かして使います。
目的に合わせて3時間~長くても半日つけておきましょう。
クエン酸とセスキ炭酸ソーダを混ぜて使うと中和されてしまいますので、
注意しましょう。
-クエン酸【弱酸性】
クエン酸はある程度の除菌効果を持ち、アンモニア臭を消す効果も期待できます。
ただし、重曹やセスキ炭酸ソーダのような洗浄効果は弱いので、
下洗いをした後につけ置きし、その後、本洗いをしましょう。
お洗濯に使う目安量…水10Lに対し0.5g(小さじ1/4弱)
-みょうばん【弱酸性】
みょうばんも殺菌消臭効果をもち、アンモニア臭を消してくれます。
水よりはお湯のほうがより溶けが良いそうです。
溶解に時間かかるので、消臭効果にはうってつけの成分です。
重曹などの成分と混ぜると中和されてしまいますので、注意が必要です。
お洗濯に使う目安量…水10Lに対しミョウバン水約10ml
※ミョウバン水…水500mlに対しミョウバン15~20gを溶かしたもの
-セスキ炭酸ソーダ【弱アルカリ性】
弱アルカリ性で、油汚れなどを効果的に落とします。
とくに、タンパク質の分解に優れており消臭効果もあります。
重曹と比較すると水に溶けやすく、
研磨力を誇る重曹よりもお洗濯向けの成分といえるでしょう。
おむつについたうんちなどの汚れ落としと消臭には、
セスキ炭酸ソーダがおすすめです。
生後半年くらいまでの尿の臭いが気にならないうちは、
セスキ炭酸ソーダだけでおしっこのにおいにも対応できます。
お洗濯に使う目安量…水10L:約8~10g(小さじ1~1.5)
-重曹【弱いアルカリ性】
食材のあく抜きから洗濯までありとあらゆる用途で使われる成分です。
油汚れや酸性の汚れを落としはもちろん、消臭効果もあるため、
洗濯やキッチン掃除に使用される機会は多いです。
溶けにくいため、水でのお洗濯には向きません。
どうしても使用したい場合、一度お湯に溶かしてから使用しましょう。
研磨力があるのでキッチン掃除には向いている成分です。
目安量としては、水10Lに対し約15g(大さじ1)が効果的です。
・ピンチハンガー、タオルハンガー
布おむつは1日に何枚も替えるので、干す量も半端ありません。
こんな時、一度にたくさん干せて、太
陽の光を効率的に当てたい時に活躍します。
●排泄物の処理と洗い方
おむつ本体についた汚れ(排泄物)を取ってから洗っていきます。
つけ置きする場合、下洗いをして汚れを落としてからが基本になります。
おしっことうんち、それぞれの処理と洗い方を以下にご紹介します。
・おしっこの処理
臭いが気になる場合、おむつを手洗いしてから、
小さじ半分杯程度溶かしたクエン酸のバケツの中でつけ置きしましょう。
布おむつがしっかり浸かるように水の量を調整することを忘れずに!
1~3時間程度つけ置きした後に、
しっかりと絞って洗濯機でまとめ洗いしましょう。
ただしクエン酸で汚れが落とせるわけではありません。
「下洗いをしてからつけ置きすること」
「本洗いには洗剤を加えること」が大切です。
・うんちの処理
付着しているうんちを、取れる分だけ取ってトイレに流しましょう。
その後、下洗いした後につけ置き洗いしますが、
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性なので、酸性の汚れには効果的です。
衣類にやさしく、タンパク質汚れをしっかり落としてくれます。
セスキ炭酸ソーダを、大さじ1程度入れたバケツの中に
半日〜1日つけておくと黄ばみが取れやすくなります。
汚れが落ちきっていない時は、
軽くすすいだ後に固形石鹸をつけてぬるま湯でもみ洗いした後、
洗濯機でまとめて洗いましょう。
セスキ炭酸ソーダは重曹同様、環境にやさしいエコな成分です。
入浴剤としても使われており、肌に優しく赤ちゃんに使っても安心です。
大型スーパーやドラッグストア、100円ショップやネットなどで購入可能です。
いかがでしたか?
赤ちゃんの肌に優しい布おむつ、
正直、紙おむつと比較するとママさんの手間が相当かかってしまいます。
しかし・・・
費用が掛からない、地球にやさしい、母子のコミュニケーションが増える、
おむつが外れるのが早くなる、などのメリットもあります。
これを機に、布おむつも一度使ってみられたらいかがでしょうか?