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秋の七草の簡単な覚え方!歌で覚える秋の風物詩

2018年7月19日

春の七草、秋の七草、一種類くらいはなんとなく言えても、
実際7種類全部を言える方って少ないのではないでしょうか?

 

 

知らないと恥ずかしい?!秋の七草と春の七草の違いとは?

 

 

秋の七草は、

  • 女郎花(おみなえし)
  • 尾花(おばな)
  • 桔梗(ききょう)
  • 撫子(なでしこ)
  • 藤袴(ふじばかま)
  • 葛(くず)
  • 萩(はぎ)

の七種のことを言います。

 

秋の七草を歌で覚える方法がありますので、ご紹介します。

 

 

【歌詞】秋の七草、美しい 色とりどりに美しい
背高のっぽの おみなえし 萩 葛 桔梗 藤袴
かくれんぼうの 撫子さん すすきがみんなを呼んでいる
秋の七草、美しい 色とりどりに美しい

 

また語呂合わせで、覚える方法もあり、「ハスキーなお袋」は非常に有名です。

 

  • ・・・萩
  • ・・・すすき
  • きー・・・桔梗
  • ・・・撫子
  • ・・・女郎花
  • ・・・藤袴
  • ・・・葛

 

秋の七草は春の七草とは違って、
あくまで目で見て楽しむための七草といわれており、
春の七草のように食べません。

 

食べる春と見る秋、そういう風に覚えておきましょう。

 

ちなみに、春の七草とは正月七日の時に食べる七草がゆに入れる7種の若菜のこと。

 

芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)(ハハコグサ)・
繁縷(はこべら)・仏の座(タビラコ)・菘(すずな)(カブ)・
蘿蔔(すずしろ)(ダイコン)を指します。

 

 

秋の七草にまつわる効果効能は?

 

 

秋の七草は観賞用とのことですが、薬草としても活躍していたとのことです。
では、秋の七草ってどんな花なのか、少し見てみましょう。

 

●萩(ハギ)

 

萩(ハギ)の花は、北海道南部から九州、
及び朝鮮半島から国北部~東北部などに自生しています。

 

落葉低木で約2m程度の高さとなります。葉の形は幅広の楕円形。
花期は7月~9月。

 

枝の先の方にある小枝の葉の付け根の所から、
総状花序に紅紫色の小花をつけます。

 

薬用部分は根で、婦人の眩暈、のぼせなどに効果があるそうです。

 

●薄(ススキ)

 

ススキの分布は、日本各地で見られます。
朝鮮半島、中国などの温帯から暖帯に広く分布しており、
多年草で茎の高さは約1メートルから高いもので1.5メートルあります。

 

花期は秋。根っこが薬用部分で、利尿作用があります。

 

●葛(クズ)

 

葛(クズ)は、日本は北海道から九州と広い範囲に渡り分布、
朝鮮半島、中国等でも見られます。

 

つるは10mにも達するほど成長することもあります。

 

7月初めから9月に渡り、紅紫色の小花を咲かせます。

 

薬効は、よく耳にする葛根湯(かっこんとう)。

 

非常に有名ですね。
葛根は発汗、解熱だけでなく、鎮痙薬、熱性病、
感冒、首・背・肩こりにも用いられます。
眩暈や悪寒に葛花が用いられることもあります。

 

●撫子(ナデシコ)

 

北海道から九州、ユーラシア大陸の温帯地域と広い範囲で分布しています。

 

主に日当たりの良い草原や河原に生育しますが、
山地の斜面、岸の砂浜等でも生育する。

 

多年草で草丈は低いもので50cmから高くても100cm程度にしか成長しません。

 

花期は7月から9月で、淡紅色の線香花火のような花を咲かせます。

 

全草と種子が薬効部分で、
消炎、利尿、水腫、小便不利、月経不順、淋疾などに用いられます。

 

流産の危険性があるため、妊婦さんは絶対NGとされています。

 

●女郎花(オミナエシ)

 

女郎花(オミナエシ)は、日本各地、千島列島、サハリン、朝鮮半島、
中国、モンゴル、台湾、などに多岐に渡って分布しています。

 

多年草で草丈は60cm〜100cm程度。根茎は、やや大型で横臥します。
8月から10月に茎の上部に黄色い小さな花を咲かせます。

 

全草と根っこに鎮静、消炎、抗菌、浄血などの作用があり、
腹痛、下痢、肝炎、腫痛、また婦人病などにも用いられています。

 

溶血作用があるので連用は避けた方が良く、
強度の貧血の場合にはNGとされています。

 

●藤袴(フジバカマ)

 

藤袴(フジバカマ)は本州は関東地方より
西、四国、九州、朝鮮半島、中国にも分布。

 

多年草で茎は直立し、下の方にある葉は小型で花の頃には枯れています。

 

花期は8月から9月。茎の先に淡い紅紫色の花を咲かせます。

 

薬用部分は全草。血糖降下作用、利尿作用などがあるため、
主に糖尿病、浮腫、月経不順などに効果的に使われています。

 

●桔梗(ききょう)

 

桔梗(ききょう)は、日本各地、朝鮮半島、

中国北部から北東部などに広く分布しています。

 

多年草で草丈は40cmから100cm程度。
根は太く黄白色で、茎は直立して伸び上部で分岐します。

 

花期は8月~9月。茎の先に青紫色の花をつけます。

 

根っこが薬用部分で、去痰作用(サポニンの局所刺激)があります。
鎮静、鎮痛、解毒作用、抗炎症、鎮咳、
血圧降下作用などの効果が期待できます。
また、痰、気管支炎、咽頭痛などに用いられます。

 

 

いかがでしたか?

 

秋の七草は秋の野を散策して、

秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

 

萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし)
また藤袴 朝貌(あさがお)の花
(※朝貌(あさがお)の花は、桔梗と言われている)

 

山上憶良が読んだこの2種の歌から選ばれたと言われています。

 

秋の七草は、こんな昔からあったのですね。

 

春の七草より馴染みのない秋の七草ですが、詳しくなって頂けましたか?

これを機会に、是非是非、語呂合わせや童謡で秋の七草を覚えてくださいね。

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