水周りのキッチンは、汚れがいっぱい。水に、食品、油と汚れて当然。
ステンレスのシンクは、傷がつきやすいので、ゴシゴシとこするのは厳禁です。
そんなときに、役立つのが重曹とクエン酸です。
ステンレス製シンクの汚れの原因ってそもそも何?
ステンレスを白っぽくくすんだ感じにさせているのは、水垢や石鹸かすです。
また、排水口に多いヌメリなどがあります。
水垢は、水の中に含まれるミネラル分(主にカルシウム)や、
シンクの場合ですと、食器などを洗った後に出る食品に含まれる
ミネラル(マグネシウムやカルシウムなど)も混じり合ってできます。
石鹸の原料は、天然成分の油脂です。
その油分と水のミネラル成分が混ざったものが石鹸カスです。
細菌やカビなどは、水がたまったシンクの排水口で、
洗い残しの食品をエサとして増殖します。
その時にネバネバの物質を増産し、それがヌメリとなります。
それぞれの汚れについて、掃除方法を見ていきましょう。
ステンレスの掃除は、クエン酸で水垢を落とす
ミネラル分の多い水垢は、アルカリ性です。
昔、理科で習ったように、アルカリを中和するのは、酸性です。
そこで、水垢を落とすために、酸性のクエン酸を使います。
水垢の部分にクエン酸をかければいいのですが、
しっかりと水垢に浸透させる必要があります。
クエン酸スプレーを使う
クエン酸を汚れに浸透させるため、クエン酸スプレーを使うのが効果的です。
作り方は、簡単で
・水 500ml
・クエン酸 大さじ1~2杯
これらを、空のスプレー容器に入れて、よく混ぜればできあがり。
水垢の部分に、クエン酸スプレーを振りかけるだけです。
ただ、シンクの縁などは、これだとクエン酸液が垂れてきますので、
その場合は、キッチンペーパーをその上に被せて、
そこに更にクエン酸をスプレーします。
乾燥しやすい場合は、更に、その上にサランラップをして、
水分、クエン酸液が蒸発しないようにすれば完璧です。
30分程おいたのち、被せたキッチンペーパーや、
スポンジでこすって、水垢を落とします。
また、クエン酸は、消臭効果があると言われています。
それは、酸性であるクエン酸が、アンモニアや生ゴミなどの
アルカリ性の匂いを中和させるからです。
生ゴミの入ったゴミ箱や、三角コーナーにも
クエン酸スプレーをしておくのもオススメです。
また、クエン酸が無い場合には、お酢で代用することもできます。
お酢スプレーは、「水:お酢=1:2」くらいの割合で作ります。
ただ、クエン酸以上に、お酢のツンとした匂いがありますので、
個人的には、あくまでもクエン酸が無い時の代用といった感じです。
ステンレスの掃除は、重曹で油汚れを落とす
石鹸カスや油分は酸性なため、酸性のクエン酸では、油汚れを落とせません。
そこで、弱アルカリ性である重曹の出番となります。
重曹もクエン酸と同じように重曹スプレーを作って利用するとよいです。
分量は、クエン酸と同じ程度で大丈夫です。使い方も、一緒です。
重曹スプレーは、市販されているので買っておくのもいいでしょう。
重曹ペーストを使う
重曹スプレーは、重曹を水で薄めたものなので、軽い油汚れ用です。
頑固な油汚れには、スプレーではちょっと物足りません。
そのため、重曹の粉をペースト状にしたものを作っておくのも便利です。
重曹ペーストの作り方
重曹ペーストは、「水:重曹=1:3」くらいの割合で混ぜます。
実際には、水に少しずつ重曹を加えてかき混ぜながら、
丁度よい固さになるまで、お好みで調整すれば大丈夫です。
重曹ペーストの使い方
頑固な油汚れの部分に、重曹ペーストを塗りつけます。
30分ほど放置した後、スポンジなどでこすります。
ペースト状の重曹は、クレンザーのような研磨作用があるので
こすることで油がよく落ちます。
油汚れのひどいコンロ周りや五徳、鍋底などに利用できます。
頑固な汚れは、クエン酸と重曹のダブルパワーで落とす
シンクの排水口を覗いたことありますか?
あまり見たくないところですが、掃除するには避けては通れないところですね。
水垢、ヌメリなど、色々な汚れで真っ黒なのではないでしょうか?
色々な成分で複合的に汚れてしまったところは、
クエン酸と重曹のダブルで効かせるのがオススメです。
クエン酸と重曹を水の中に入れると、
化学反応を起こして炭酸ガス(二酸化炭素)を発生させます。
その発泡パワーで、頑固な汚れを落とすことができます。
排水口に、クエン酸を入れます。その後、同量の重曹を入れます。
そうすると排水口にたまった水の中で反応して、泡立ちます。
しばらく放置して、ブラシなどでこすり汚れを落とします。
まとめ
ステンレスのお掃除には、クエン酸と重曹を常備しておくと便利です。
水垢などのアルカリ性の汚れには、酸性のクエン酸を使い、
油による酸性の汚れには、弱アルカリ性の重曹を使います。
軽い汚れは、水で薄めたクエン酸や重曹をスプレー容器に入れて
吹きかけて落とします。
頑固な油汚れは、重曹ペーストを使用します。
複合的な汚れには、クエン酸と重曹を混ぜ合わた時に出る
炭酸ガスの発泡作用で落とします。
このように、色々と使えるクエン酸と重曹は常備しておくと便利です。