とうとう、花粉の季節がまたやってきた…。
鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、肌荒れ等、
毎年、いつの間にかつらい症状が出始めてから、
花粉の対策をしないといけないことに気が付くんですよね。
だいたい、花粉の季節っていつからなのか、
どんな花粉が原因になっているのか、
よく分からないまま、辛い思いをしていませんか。
これ以上、花粉の季節を憂うつに過ごさないためにも、
花粉の基礎知識を一緒に学んでみましょう!
花粉が飛散する季節とその種類
花粉が飛散すると聞くと、春を連想しますが、
残念ながら、あの辛い症状を招く花粉は
ほぼ1年中、飛び散っているんです!
辛い症状を引き起こす代表的なものとしては、
ヒノキ、スギ、そしてブタクサがありますが、
他にも、カモガヤ、スズキ、シラカンバ、ヨモギ、オリーブ、
ビャクシン、モクマオウ、ハンノキ、オオアワガエリ等、
結構意外なものもあるんです。
種類や地域によって、飛散する時期が違うので、
スギの花粉による症状が終わったと思ったら、
ヒノキの花粉による症状が始まった!ということもあるそうですよ。
大きく分けると、高さが低い雑草から花粉が飛散する草本花粉と、
木から花粉が飛散する木本花粉があります。
草本花粉には、ブタクサやヨモギ、カモガヤやオオアワガエリといった、
近所に生息しているものが多く、夏から秋にかけて花粉が飛散します。
身近な植物ではありますが、
丈が低いことから数10メートルくらいしか花粉は飛び散りません。
そのため、事前にいつも通る道などをチェックしておいて、
花粉が飛散し始めたら、近づかないようにしましょう。
木本花粉には、スギやヒノキといった、
高い木から花粉が風によって数10キロメートルも飛び散るものが特徴で、
草木花粉と比較すると、かなりの強敵です。
九州ではだいたい1月下旬から、東北では3月上旬からと、
地域によっても飛散する時期が違います。
自分の地域にはどんな花粉が飛び散ってくるのか、
また、いつ頃から飛散するのかといった情報も、
調べておくと良いでしょう。
花粉は人体にとって無害?花粉症の本当の原因と対策
花粉だけでなく、ウイルスや細菌、ほこりやダニといった異物が入ってきたら、
それを出してしまおうという体の働きがあって、免疫反応と言うんです。
それが、免疫のしくみの乱れのために、過剰な反応を起こすというのが、
いわゆるアレルギー疾患で、花粉症もその一つと言われています。
花粉を涙で洗い流そうとしたり、
鼻水で出そうとしたり、くしゃみで出そうとしたり…。
花粉が人体に害を与えるというよりも、
自分自身の体を守ろうとする、過剰な働きが原因なんですね。
そのため、できるだけ早い段階での治療だけではなく、
花粉への対策が必要になるんです。
でも、空気中に沢山飛び散っている花粉の対策なんて、
効果はあるんでしょうか。
実は、すぐにでもできる対策があります!
それは、花粉をできるだけ入れない生活をこころがけることなんです。
花粉症の対策として最もポピュラーといえるマスク着用ですが、
定着していて、つい油断していませんか。
捨てるのはもったいないと思われますが、
誰でも衛生的に使えて、使い捨てタイプを選ぶと良いでしょう。
顔にしっかり密着するものを選ばないと、
顔とマスクの間にできた隙間から花粉が入ってしまいます。
きちんと使えば、
約3分の1から6分の1に吸うはずだった花粉の量が激減するんです。
呼吸がしやすいタイプや、メイクが取れにくいといった、
魅力的な機能がついたマスクが多数、販売されています。
花粉症対策のためには、つけた時に隙間ができないか、
サイズは合っているか、しっかりチェックして下さいね。
体に花粉を入れない対策ができたら、
次は、家に花粉を入れないようにしましょう。
まず、窓から入る花粉をシャットアウトします!
だって、花粉が拡散している時期に、
3LDKマンションの窓を開けて換気したら、
1000万個もの花粉が入ってくるんです。
窓だけでなく、
玄関も必要最低限の開閉で済ませるようにしましょう。
でも、全く窓を開けないわけにもいかないですよね。
そんな場合は、レースカーテンにして、
10㎝くらいの幅だけ窓を開けておくんです!
今では、繊維の構造が特別な花粉症対策用のレースカーテンもあって、
花粉だけでなく、アレルギーの原因になるほこりも
捕まえる機能も付いていて安心です。
家で簡単に洗えて、何度洗ってもその機能が落ちないものが多く、
一年を通して花粉対策ができます。
だからといって、やはり長時間も窓を開けておくことは
あまりおすすめできないので、
花粉の拡散する量が、比較的に少ない午前中に換気をして下さいね。
窓の花粉症対策ができたら、
ドアから入る花粉をシャットアウトしましょう!
花粉の飛散が多い時期は、外出をできるだけ控えるべきなんですが、
ずっと家の中で過ごすなんて難しいですよね。
実は、出かける際にも、花粉を入れない生活のコツがあるんです!
時間の融通が利く場合は、飛散が多い時間帯を避けるようにしましょう。
地域によっても違っていて、だいたい午後1時から3時ごろなのですが、
今では花粉情報が、ネットやテレビの天気予報でも分かるようになっています。
できれば、毎日のお天気を確認する際に、
花粉のチェックもすると良いですね!
また、外出時にはマスクだけでなく、
眼鏡やマフラー、帽子の着用をおすすめします。
コートは表面がツルツルとした素材のものを選ぶと、
帰宅する際に便利なんです。
帰宅時には、花粉をしっかり払い落とすことは、
家の中に花粉を入れないためにも必要です。
花粉を払いやすい素材だと、
家に入る花粉をシャットアウトしやすいと言えます。
洋服に花粉がくっつく原因は、静電気なので、
さらに花粉を払い落しやすくするには、
洗濯をするときには柔軟剤を、
お出かけの前には静電気防止スプレーも使うと良いでしょう。
さらに、帰宅後のうがいはもちろんのことですが、
できれば洗顔やシャワーもすれば、
しっかりと花粉を洗い落とせますね。
また、お洗濯は乾燥機を使ったり、部屋干しをしたり、
布団もできれば布団乾燥機を使えば、さらに強力な花粉対策ができます。
最後に
花粉が飛散する季節になると、毎年のように辛い症状がある場合は、
早めの受診をこころがけ、花粉の対策が必要です。
辛い症状が出る人にとっては、気を付けないといけないことが増えるので、
花粉症じゃない人は気楽でいいな、なんて思いませんか?
ところが、国民の4分の1が花粉症になっていると言われていて、
国民病のひとつと言える時代になってしまいました。
しかも患者数は年々増えていて、
もはや花粉対策は当たり前の時代なんです。
それに、しっかりとした花粉対策は辛い症状を
軽減する以外にもメリットがありますよ!
シャットアウトしているつもりでも、家の中に花粉は入ってくるので、
毎日のお掃除も花粉を除去する役目を果たします。
特にフローリングは拭き掃除を毎日すると良いのですが、
こまめな掃除の負担が増えると面倒だと思いますよね。
でも、お掃除が行き届いているとダニアレルギー対策にもなるんです!
また、外出を控えないといけない時期に、
ゆっくり過ごす自宅が綺麗だと、毎日、楽しいですよね。
居心地の良い自宅では、新たな趣味や勉強を始めたり、
お料理のレパートリーを増やす等、メリットは結構あるんです!
アロマテラピーやお茶の時間をゆったりと気持ちよく過ごしたり、
日頃の、団らんやペットとのコミュニケーション不足も解消できるかも知れません。
花粉症のストレスを解消できて、有意義な時間を増やせますよ。