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娘の初節句!雛人形って買うべき?雛人形の意味に迫る!

2018年12月17日

女の子を授かったなら
3月3日の桃の節句には雛人形を飾るご家庭が多いかと思います。

 

その一方で、
「飾るのに場所を取る」とか
「出し入れが大変」なんて声もよく聞きます。

 

ですが、雛人形を飾ることには、
可愛い娘さん(もしくはお孫さん)の将来を願う深い思いがあるのです。

 

そこで、雛人形のもつ意味についてまとめました。

 

 

雛人形の意味や道具の種類

 

 

雛人形の始まりには、「信仰」と「遊び」の二つのものがあります。

 

1.愛娘の身代わりとしての人形(ひとがた)

 

雛祭りのルーツと言われる中国の昔話では、
亡くなった娘の亡きがらを清めて川に流し、冥福を祈りました。

 

それが日本に伝わり、変化し、
人形(ひとがた)が災い事を自分の代わりに引き受け、
その人形を川へ流すことで、自身の災いも遠のくと考えていました。

 

流しびな」は今でも行われていますね。

 

初めは、草、わら、紙などで作られていた人形は、
次第に木や布で作った人形となり、
災いを払う対象も大人から子供へ移っていきました。

 

2.人形(にんぎょう)遊びから将来の栄達へ

 

もうひとつのルーツは人形で遊ぶ「ひな遊び」です。

 

子供たちが紙の人形で遊ぶ「ひな遊び」は、
平安時代のころに貴族の子供達の間で盛んになりました。

 

その中で、将来の華やかな自分を演じたのが雛人形たちだったのでした。

 

そして、室町時代の頃には、白酒や餅を食べる楽しい行事として
雛祭り」が行われるようになり、つづく江戸時代でも盛んに行われました。

 

この頃には、「雛祭り」は、女の子の誕生・成長を家族で祝うとともに、
女の子が美しく着飾って遊ぶ現在に伝わるスタイルのものになりました。

 

雛人形は、製造技術の進歩の恩恵もあり、いまのような形態になっていきました。

 

雛人形と一緒に飾られているものは、
平安時代の頃の嫁入り道具です。

 

箪笥(たんす)・鋏箱(はさみばこ)・長持(ながもち)・鏡台(きょうだい)・針箱(はりばこ)・火鉢(ひばち)・茶道具(ちゃどうぐ)・御駕籠(おかご)・重箱(じゅうばこ)・御所車(ごしょぐるま)で、豪華ですね。

 

菱餅が置かれる菱台(ひしだい)や橘、桜には魔除け・厄除けの意味があります。

 

 

雛人形ってなぜ七段飾りなの?その意味とは

 

 

雛人形は、宮中の様子、それも婚礼の様子を表しています。

 

「お姫様・お嬢様」は、いつでも女の子のあこがれだったのですね。

 

そして豪華な七段飾り。

 

その意味は?というと、
古くから縁起の良い数字とされていたのが「七」だったからです。

 

雛人形を飾る壇も七段となっています。

 

「七段飾り」は別名「十五人飾り」ともよばれます。

江戸時代の頃には今のスタイルが確立されたのでした。

 

 

お雛様七段飾りの意味

 

ではまずは、一段ずつみていきましょう。

 

1段目は内裏(だいり)びなです。

 

男女一対のひな人形は天皇・皇后を模しています。主役です。

 

2段目は、三人官女(さんにんかんじょ)。

 

内裏の世話役というか、執事・秘書のようなキャリアウーマンたちです。

 

ちなみに左右の2人が持つのは、
結婚式の三三九度で使われるお銚子(ちょうし)です。

 

3段目は五人囃子(ごにんばやし)。

 

専任オーケストラといったところですね?

 

4段目は随臣(ずいじん、ずいしん)。

 

左大臣と右大臣と呼ばれます。

警護の人で、現代ならSP(要人警護の専門家)といったところでしょう。

 

5段目は仕丁(じちょう)。

 

庭掃除など雑用をする表情豊かな人たちです。

 

お嬢さんが、“泣き”、“笑い”、“怒り”の情緒豊かな子に育つように、
との願いが込められている3人組です。

 

6段目と7段目は道具です。

 

平安時代の嫁入り道具を表しています。

 

 

まとめ

 

片づけが遅れると、「早くしまわないと婚期が遅れる」とか言われて大変ですが、
「雛人形」は可愛い娘の幸福を祈るものです。

 

娘の誕生や成長を祝福し、
両親や家族の愛情を伝えるものとして引き継いでいきたいものですね。

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