最近、多くの場所で見聞きする「ドローン」。
ドローンとは無人航空機のことです。
ラジコンのように、無線で操縦したり、
GPSやジャイロを装備していてある程度自分自身で
飛行したりすることができます。
小型で安いものは1万円程度で購入できる
ホビー用ドローンやトイドローンから、
工事現場で使われる測定機器や大型カメラを搭載した
産業用ドローンまでいろいろなものがあります。
そして、ドローンによる事故も多数起きています。
2017年11月4日の岐阜県大垣公園でイベント中に
ドローンが落下して6人が軽傷を負う事故が起きています
(参考:日経新聞2017/11/4記事)
このような新聞沙汰になる事故から、
誤って墜落してドローンを壊したり、
他人のものを傷つけたり、
いろいろなアクシデントが起きています。
そんな時に備えるのが「ドローン保険」です。
ドローンによるトラブルに
対応してくれる保険を見ていきましょう。
ドローン保険で個人が加入できるものの概要
個人で加入する「ドローンによる事故の保険」は、
自動車保険と似ていると思います。
事故の被害にあった人への賠償をするものと、
自分の機体の損害に備えるものです。
賠償保険(施設賠償責任保険)
自動車の保険なら「対人/対物」と呼ばれる
被害を受けた(他)人や、(他人の持ち物で)被害を受けた物への
賠償を行う保険です。
ドローンを動かしていて(飛行中や地上でのメンテ時も含みます)、
周りの人に怪我を負わせたり(対人賠償)、
持ち物や公共物を破損させたりしてしまった時(対物賠償)
に対応してくれます。
また、ドローンで撮影した映像が
プライバシー侵害のような人格権侵害で訴えられた場合
に対応するものもあります。
機体保険(動産総合保険)
これは、ドローン本体や
搭載していたカメラなどが壊れてしまった時の
修理などの損害額や
行方不明になった機体の捜索費用
を補償しくれるものです。
操縦ミスや強風などの悪天候による墜落、
不時着後の盗難などに対応してくれます。
自動車の車両・盗難保険に似ています。
賠償金額や保険料は保険によっていろいろです。
対人賠償:一億円が、一つの目安です。
各社から出ているドローン保険の保険料や保障内容を比較
代表的な保険について紹介します。
賠償責任保険
DJIの機体に1年間無償でついてくる保険です。
対人賠償:1億円(1事故につき)
対物倍書:5000万円(1事故につき)
費用:無料(登録後1年間につき)
こちらは有償のものです。
対人対物:合計で1~10億円
人権侵害:1人100万円、1事故1000万円
費用:8400~24000円(年間 補償額とプランによる)
東京海上日動が提供しています。
対人対物:合計で1~10億円
人権侵害:1人100万円、1事故1000万円
費用:6050~10500円(年間 補償額による)
機体保険
エアロエントリーが提供する機体保険です。
操縦ミスによる破損などに対応しています。
賠償額:対象となる機体の新価(千円未満切り捨て)
費用:賠償額の8%(プラン Aの場合)
東京海上日動が提供しています。DJI以外の機体でも対応します。
賠償額:対象となる機体の修理費用もしくは評価額
費用:3700円~ 対象の機体によります。
まとめ
ここで紹介した保険は、個人用のものです。
ドローンで撮影した映像の用途によっては
業務用と見なされることがあるので、
保険加入前に保険会社に確認するほうが無難です。
ドローンは高額な機械ですし、空を飛ぶものですから、
事故になると、他人を傷つけたり物を壊したりしてしまいます。
安全で適切な飛行を心がけることは大切ですが、
車と同じように“不測の事態”に備えるべきでしょう。
”備えあれば患いなし”です。
ドローンにも保険の用意を検討してみてはいかがでしょう。