食の安全がより求められるようになり、
スーパーでも無農薬野菜や減無農薬といったキーワードを、
意識して見るようになりました。
安心して食べられるものの、少しお値段が…。
だったら、これから時間にも余裕がありそうだし、
余った時間を使って家庭菜園を始めてみませんか。
でも、家庭菜園やガーデニングって難しそうですよね。
庭があっても畑ってどうやって作ればいいのか分からないし、
畑仕事ができるほど広い場所は無い…。
毎日のお世話だって、大変そうなイメージしかないですよね。
ところが比較的簡単で初心者でもチャレンジしやすいものがあるんです!
まずは作りやすくて、育てやすいお野菜から始めてみましょう。
家庭菜園で初心者におすすめの野菜たちはコレ!
初心者の方におすすめしたいのは、
作りやすさ、育てやすさはもちろんなんですが、
できるだけ短い期間で収穫できるものを選んでください。
せっかく家庭菜園を始めるのですから、
最初から長い目で見てあげないといけないものは、
初心者の方にはハードルが高くなり、
失敗しやすくなってしまうんです!
なぜなら、気候の変化や野菜の病気、
害虫等の被害に合う確率が、
期間が長ければ長いほど高くなります。
それよりも、短い期間で収穫できるものならば、
早い段階で収穫の喜びを実感できて、
さあ、またやろうという気持ちになりやすく、
家庭菜園を長続きさせるきっかけになりますよ。
そこで、春から栽培できて、
畑でもプランターでも育てられるお野菜の育て方をご紹介します。
ネギ
まず、おすすめしたいのは、ネギです。
一番簡単な方法としてご紹介すると、
スーパー等で買った万能ネギの根元を長めに切って、植えれば、生長します!
でも、せっかく家庭菜園をするなら、種から育ててみたいですよね。
まず、種まきなのですが、深さ約1cmくらいの溝の筋を、15㎝間隔で作って、
その筋に、2㎝くらいの間隔で種をまいて、その溝を土で覆うだけです。
水やりは欠かさないようにして、週に2回くらい液体肥料をあげて下さい。
また、葉が混みあってきたら、苗の間隔が約5㎝くらいになるように、
余計な苗を、残った苗が傷つかないようにそっと抜いてください。
これを間引きというんですが、
植物の生命線の根っこを傷つかないようにしなければ、
いずれ枯れてしまう原因になるんです。
野菜の種は、基本的に多めにまいて、
育った苗の成長にしたがって、
病気や害虫に侵されているものや、
生長が悪い苗を何回かに分けて排除します。
陽当たりや風通しが悪くなって、
日照不足になったり苗が混みあうと、
害虫が移りやすかったり、
病気になりやすい等、生長に悪影響があるからなんです。
コツは、根元を軽く押さえてあげて、
隣り合う苗に影響しないようにそっと抜くこと。
間引いた苗がしっかりしていて、葉色も良く、
健康なら移植してあげるのもおすすめです。
根を痛めないようにスプーンやスコップを使って、
土ごと移植することもできます。
また、間引いたものを、サラダやスープに使っても、
早めの収穫の楽しみを味わえますよ。
ちなみにどのお野菜でも、
購入した種のパッケージの説明どおりに行うことが基本なので、
種をまいたら保管しておくことをおすすめします。
株がしっかり育ったら収穫できるのですが、
その際、土から出ているところから約5㎝くらいのところでカットして下さい。
そこからさらに生長するので、また収穫することができますよ!
ネギは約2カ月で収穫できて、
暑さにも寒さにも強いことから、
初心者にはおすすめです。
水菜
次におすすめしたいのは、水菜です。
まず、約1㎝間隔で種をまいて、
まいた種と土が密着できるように、
土の上から押さえて、水やりをします。
プランターで育てる場合、
水やりは土が乾いたらたっぷりあげて下さい。
どんどん株が大きくなるので、
発芽して双葉が開いたころには、
約3㎝間隔になるように、株を抜いて間引き。
その時に、大きくなっていく株が倒れないように、
手で軽く土を寄せておきましょう。
畑で育てる場合、栽培して約2週間くらい経ったら、
追加で液体肥料か野菜用の固形の肥料を、
プランターの場合は、栽培して1カ月くらいになったら
薄めた液体肥料をあげて下さい。
いずれも、購入した種のパッケージの説明通りに行って下さいね。
水菜は、栽培時期が春と秋なので、
年間2回の栽培が可能で、
しかも一カ月ほどで収穫ができるんです。
あっという間に生長するので油断してしまうことは、
害虫に少し弱いこと、そして間引きすること。
予防方法としては、
害虫対策は種まきの段階で防虫ネットをかけてあげること、
そして、間引きに関しては、
ベビーリーフをこまめに収穫するつもりで行うと、
食卓も潤ってお得感が味わえますよ。
しっかり成長させると白菜と間違えてしまうくらい大きな株になって、
収穫して食べるとシャキシャキッとした
歯ごたえで癖がなくおいしく食べられます。
意外と市販のものとは違って、
軸がどんどん枝分かれして大きくなるんです。
そのため、株を残して収穫して、しっかり成長させて、
大きくなったら株を残して収穫するという繰り返しで、
長い期間にわたって収穫できるというメリットがあります。
また、ベビーリーフで食べても柔らかい触感で
美味しく食べられるという特徴も好まれているようです。
ちなみに、晩成白茎千筋京水菜なら、
寒さに強いため、冬場でも収穫ができますよ。
もう少しレベルアップをしたい方には、
ミニトマトやナスをおすすめします!
初心者向けなのですが、
先にご紹介した葉物野菜と比べると
少し手間がかかってしまい、コツも必要です。
まずは葉野菜から始めて、ミニトマトやナス、
きゅうりと試してみてはいかがですか。
家庭菜園に必要なものは?初心者でも扱える用具を紹介!
これからもっと家庭菜園に力を入れたいなら、
必要なアイテムを揃えておきたいですよね。
初心者でも扱える用具としては、スコップやじょうろは、
園芸ハサミの他に、ひもや支柱は、畑、プランター共に必要です。
また、移植用のミニスコップもあると便利ですよ。
その他にも、プランターで家庭菜園をするなら、
プランター、鉢底石、鉢底用ネット、さらに培養土と肥料が、
そして、畑の場合は、大型の道具や資材が必要です。
クワや土の表面をならすのに使うレーキ、
土づくりに石灰や堆肥、肥料となります。
ホームセンター等で相談しながら購入することをおすすめしますが、
実際に持ってみて、使いやすく持ちやすいサイズのものを選んでください。
また、プランターは意外と苗が生長してしまうことから、
種をまくときのことよりも、
苗が大きくなったときのことを考えて購入すると良いですよ。
最後に
美味しくて体にも良くて、軽めの運動にもなるため、
健康維持にも良い効果がある家庭菜園ですが、
育てる野菜によっては、さらに良い効果があります。
例えば、グリーンカーテン効果があるゴーヤです。
育てやすさも初心者の方に向いているのですが、
ネットを張って育てれば省エネ対策になります。
グリーンカーテンがある部屋は、日光が遮断できるので、
多くの赤外線を反射して、室内温度を低く保てます。
日光が遮断できないと、ガラスや壁が温まって、
その熱が室内に伝わってしまうため、
室内温度が上がるため、エアコンの電力をより多く消費することになります。
家庭菜園の初心者だからといって侮ることはできません!
毎日の食卓を潤し、生活リズムが整って、
より健康になって電気代にも効果を発揮するんですよ。
まずは簡単にできるものから始めて、充実した家庭菜園を楽しんで下さいね。