首は、複数の骨(頸椎)と
その間でクッションの役目をしている椎間板からできています。
骨頸椎(椎間板)ヘルニアは、
首の骨の間にある椎間板が傷んではみ出ている状態をいいます。
頸椎には神経が集中していますので、
頸椎ヘルニアでは肩や手にしびれや痛みを感じます。
頸椎ヘルニアを早く治すためには、
首のサポート、ケアをしてあげるのが効果的です。
自宅では、首を自然な形状にしっかりサポートできる
枕を使用する事がその一つです。
睡眠中に寝返りを打ったりしても変形せず、
長時間頭の重さを支えていても沈みこんだりしない。
そんな条件を満たす枕として高反発枕がおすすめです。
高反発マットレスは腰痛にもいい理由
頸椎ヘルニアは首~肩が痛みます。
似たような症状に腰痛があります。
そして”高反発”のマットレスが腰痛にいいのです。
その主な理由は次の2つです。
〇高反発マットレスは寝返りが打ちやすい!
私たちは睡眠中に寝返りを打っています。
その回数は一晩で20~30回です。
寝返りを打つのには理由があります。
身体の一部が長時間体重で圧迫されるのを防ぎ、
血流が滞ることを防ぐためです。
また、蒸れを予防する目的もあります。
高反発マットレスは適度な反発で身体が沈み込みを防ぎ、
寝返りを打ちやすくします。
試しに柔らかい低反発マットレスで寝返りを打とうとすると、
身体全体が包み込まれるように沈んでしまうので、
寝返りを打ちづらいことがわかります。
寝返りが打ちやすい高反発マットレスでは、
容易に打てる寝返りが、体の一部の圧迫を防ぐのです。
〇反発力があるので理想的な睡眠姿勢で寝られる!
人が仰向けで寝た場合、お尻に44%、肩に33%体重がかかります。
この負担をマットレスが上手に支えてられないと、
肩こりや腰痛が出るのです。
お尻が沈み込みやすい低反発マットレスは、
沈み込みにより腰へ負担がかかるのです。
一方、高反発マットレスは、肩や腰の沈み込み過ぎを防止し、
負担の少ない姿勢で寝る事ができます。
若い人にも多いストレートネックは
枕を高反発に変えよう
本来、首の骨(頸椎)は、30~40度の湾曲があるのですが、
パソコンやスマホの操作で長時間下を向いていたりすると、
その湾曲がなくなり、まっすぐになってしまう状態がストレートネックです。
長時間うつむき姿勢が続くデスクワークは、
ストレートネックの大きな要因です。
他にも日常から姿勢が悪く、猫背であったりすることでも起こります。
ストレートネックになると、頭を支える首の筋肉の負担が増え、
筋肉が緊張し、首の痛みや肩こりを引き起こします。
さらには首の神経を傷め、頭痛・片頭痛を起こし、
やがては頸椎ヘルニアに繋がるのです。
ストレートネックや頸椎ヘルニアに効果があるのが枕です。
そのための条件は、”高さ”と”硬さ”です。
高さは、あなたの首を適切な形状で支えるための高さです。
高すぎる枕は首に負担をかけ、アゴが下がるので呼吸がしにくいです。
反対に低すぎると頭が下になり頸椎が浮いた状態になるので
負担をかけることになります。
高すぎても低すぎても首によくないのです。
硬さは、頭の重量をしっかりと支えられる一定の硬さが必要です。
寝返りをうつとき、
動いた頭と首をしっかり支えてくれるマクラがよいのです。
先にも述べましたが、柔らかい枕は寝返りがスムーズにしにくく、
首に良い影響を与えません。
頭と首をしっかり支えられる高反発の枕がよいでしょう。
まとめ
頸椎ヘルニアに良い枕は、自分にあった高さと硬さを持つ枕です。
人間の頭の重さは、体重比で8~13%(約10%)あります。
この重さを支えながら、あなたの首と床の距離を保てる枕、
寝返りを打っても沈みこまずに頭を支え続ける枕が、よい枕なのです。
そして、この条件を満たすのが高反発枕です。
あなたの体にあった枕を手に入れ、
ストレートネックや頸椎ヘルニアから解放されるようにしましょう。