旅行や出張で飛行機を予約するとき、
座席のグレードが気になります。
一例としてJALサイトで検索してみました。
例えば4月中旬の羽田―ホノルルの料金ですが、
エコノミークラスなら往復で197500円、
ビジネスクラスでは460000円でした。
ざっと2.3倍の違いがあります。
ラウンジの利用、優先搭乗、広くてフラットになる座席、
コース料理の機内食などビジネスクラスには、
料金が高いだけに快適に過ごすための配慮が感じられます。
ですが、この値段の違いはどうでしょう?
移動するためだけに支払うのはちょっと、
と思う人に紹介するのが、
エコノミーでも快適に過ごすアイテムです。
飛行機のエコノミーが快適に過ごせない理由
料金が安いからエコノミーは快適ではない。
そう言ってしまえばそれまでですが、
快適ではない理由が分かれば
対策が思い浮かぶかもしれません。
ですから「エコノミーが快適ではない」理由を
調べてみると次の3つとなりました。
楽な姿勢をとれない
ハワイにいくなら12時間、
アトランタなら14時間くらい。
飛行機に乗ると長い時間乗りっぱなしになります。
そこで問題になるのが座席での姿勢。
エコノミー席の標準的なシートの前後間隔は、
機種によって異なりますが84cm~86cm程度です。
(ちなみに新幹線は98~104cm)。
標準的なリクライニング角度が10~20度程度
(新幹線は20度くらい)です。
大柄な人はつらいかもしれません。
うるさい
飛行中の機内できになるのがエンジン音です。
ちょっと古いのですが、文献によれば、
機体の中央から後ろの部分では88~92dbとなっていました。
乗り物内の騒音レベル(参考)でも
90dbでした(新幹線は70dbくらい)。
飛行機の主な騒音源はエンジンです。
ですから、エコノミー席のある機体中央(翼の付け根)から後ろの部分が
音のうるさい座席です。
ファーストやビジネスクラスの座席が機体の前の方にあるのは、
エンジンよりも前の比較的静かな場所だからです。
できることが少ない
エコノミー席は2列とか3列席となっていて、
個別の仕切りがありません。
食事の時間や消灯時間(読書灯はありますが)が決まっていて、
なにより狭いので本を読むのにも隣の人に気を遣います。
ラップトップPCで仕事なんてまず無理でしょう
(私の個人的経験ではムリでした)。
食事以外は寝る、座席のモニターで映画を観る、
持ち込んだ本を読むくらいしかすることがありません。
そして時差の関係でなかなか眠れないのです。
時間を潰すのに苦労します。
飛行機がエコノミーでも快適になる必携アイテム3選
狭い・うるさい・ひまを解消して、
エコノミーを快適に過ごすためのアイテムを紹介します。
携帯スリッパ
狭い座席で快適に過ごすためにおすすめなのが、
「靴を脱ぐ」ことです。
足元が解放されると窮屈な感じが和らぎます。
そして靴下などが汚れないようにするために
携帯用のスリッパがあると便利です。
履いてもよいですし、
敷物として足を置いてもOKです。
耳栓
騒々しいエンジン音を
シャットアウトするのに役立つのが耳栓です。
イヤフォンで代用することもできますが、
遮音性なら耳栓です。
機内で睡眠をとるなら必須アイテムです。
小さなものなのですから、
失くさないように気を付けましょう。
空気まくら
飛行機を降りてからのアクティビティを
スムーズにするためには休憩が大切。
それには睡眠です。
たいしたことが出来ない機内での時間なら、
しっかり睡眠にあてるのも良策です。
その時、手こずるのが体勢を保つことです。
ホールドの悪いエコノミーのシート上で
体勢を保つのに役立つのが空気まくらです。
軽量で使わない時には小さく収納できるので、
旅行や出張に便利です。
あわせてアイマスクもあると便利です。
まとめ
空の上では完全な隔離空間となる飛行機の機内は
意外に乾燥しています。
ノドを傷めたり、カゼをひかないようにするために、
マスクがあると快適です。
グッズではありませんが、
席の位置も快適に過ごすためには大切です。
一般には通路側の席がトイレにいくときなどに便利
とされていますが、
隣の人が通路に出るために
スペースを開けなければならないのが面倒です。
後方のキャビンやトイレの側は
人の出入りが多くて眠るのには不向きです。
そういうわけで、自席の前が開いている最前列か
非常口の側(国際線の場合、英語が話せることを求められます)が
おすすめです。
エコノミーでも小物の使用と
座席選びで快適に過ごすことができるのです。