いよいよ年齢的には1歳になる手前の離乳食後期。
赤ちゃんが食事の完了期に入るまであと一歩ですね。
すっかり大きくなり、はいはいや伝い歩きで
移動範囲の増えてきたと思われる離乳食後期は
どんなものを食べていくのが赤ちゃんの成長にいいのか。
食べやすい食材や献立を紹介していきます。
離乳食後期にパンをおすすめするワケとは?
パンは離乳食初期から食べやすい食材であり、
パン粥にして食べさせたママも多いのではないでしょうか。
少しミルクを入れて甘めにしたパン粥は赤ちゃんにも人気のメニューですね。
実は後期に入ってからもパンは食べやすくてオススメの食材なのです。
パンは食べやすいのと食べさせやすい?
離乳食後期に入ると赤ちゃんは自分で食べるということを学んでいきます。
パンをカットしたものは赤ちゃんの手にもフィットしやすく、
固さもないので食べやすいオススメ食材です。
特に保育園に行っていたりする赤ちゃんは
できれば朝は服をあまり汚したくないもの。
ジャムなどを塗らないパンなら汚れるのを防ぐことができるので
忙しいママにはいいでしょう。
またそのまま提供することもできるので時短にも最適です。
なんのパンがオススメ?
離乳食中は味付けをしないのが基本ルール。
濃い味付けになりがちなパンとして
惣菜パンや菓子パンはまだ避けた方がいいでしょう。
またパンには結構塩分が含まれています。
よほど食べ過ぎない限りはそれほど心配ありませんが、
やはり赤ちゃんに提供するなら身体に優しいものがいいですね。
オススメとしては無添加のパン。
自然食品がたくさん出回っているので
パンにも無添加なものが販売されています。
食べやすさを重視するならばスティック状のパンもいいでしょう。
ただスティックのパンは甘さがあるので与え過ぎには注意です。
食べさせ過ぎても心配?
食材としてどうしても食べやすさを重視して
パンを選ぶこともあると思いますが、
食べ過ぎは注意。
一日3食の食事を全てパンにしてしまったり、
食事を含めておやつでも常にパンを与え過ぎていると
小麦アレルギーが出てくる可能性もあります。
また塩分が含まれているので塩分過多も心配です。
塩分過多は赤ちゃんの胃に負担をかけたり、
成長が阻害されてしまうこともあります。
また小さじ1杯を一気に取るなど、
一度に多量摂取しない限りは大丈夫ですが食塩中毒という症状を発症し、
命に危険を及ぼす場合もあります。
離乳食後期!手づかみで食べられる献立まとめ
今まではママがスプーンで食べさせていることが多かったでしょうが、
離乳食後期になると赤ちゃんは自分自身の手で食事を食べたがってきます。
ただおぼつかない手の動きなので
うまく調理をしてあげないと食べることができず、
食べられないと「どうせできない」と
イライラしてやる気をなくしてしまうことも…。
そうならないために
赤ちゃんのやる気を出してあげる調理をしていきましょう。
手で食べやすい献立を作ろう
赤ちゃんが手で握ることができるサイズにしてあげる、
それが一番食べやすい調理法です。
お味噌汁やトロミをつけたおかずはそうはいきませんが、
スティックにカットした野菜やパン、
手で持てるくらいのおにぎりが食べやすくてオススメです。
おにぎりを簡単に作るには軽量スプーンを使うと丸くて小さく、
綺麗な形のおにぎりを作ることができます。
軽量スプーンは100円均一でも売られており、
小さじ2分の1サイズから大さじがひとまとめのセットになったものが
購入できると大きくなってからも使用することができます。
逆に食べにくいもの
離乳食後期になってくると手づかみ食べが基本になっていきます。
赤ちゃんによってはスプーンを使って汚しながらも
食べられる子が出てくるでしょう。
手づかみ食べの場合、
軟らか過ぎるものは口に運ぶ前にグチャグチャになってしまって
ママにとっても赤ちゃんにとっても悲しいことになってしまいます。
ある程度の固さを持っていないと食べにくいので
目安としてバナナぐらいの固さと意識しておきましょう。
スプーンを使って食べる場合、
まだサラサラの水状だとこぼしやすくて口に入りにくいので、
お味噌汁やスープはトロミをつけるといいでしょう。
野菜をサイコロ状にカットしたもの、
挽き肉を小さくお団子状にしたものは中期から食べやすい調理法です。
離乳食後期…食べてくれない時もある
段々と成長してくる赤ちゃん。
そんな時に悩まされるのが食べてくれないということ。
ミルクや母乳も卒業してくる時期なので食べてくれないと心配というママ。
ちょっとだけ工夫をしてみるといいでしょう。
離乳食の味付けに変化
赤ちゃんの好みも人それぞれ、嫌なものは嫌です。
そんな時に無理に食べさせてしまうと
赤ちゃんは食事が嫌いになってしまいますので無理強いは禁物です。
赤ちゃんの好みを探っていく必要がありますが
中にはおかゆにヨーグルトを混ぜたら食べたという赤ちゃんもいます。
あまり過度に砂糖や塩を加えたものを提供するわけにはいきませんが
身体に良い食材だったら、
「こんなの混ぜていいのかな…」と
大人が思う食材でも混ぜてみてもいいでしょう。
環境に変化
赤ちゃんが食べる環境も大事です。
赤ちゃんが食べることに集中ができるようにテレビを消したり、
おもちゃがある場合は見えない位置に置くなどしていきましょう。
またママやパパと一緒に食事を取りながらお手本を見せるのもオススメ。
赤ちゃんと一緒に食べて「おいしい」というところを見せてあげて下さい。
まとめ
離乳食は赤ちゃんにとっては食べることのお勉強です。
初期はお口に入れること、
中期は口に入れてカミカミすること、
後期は手づかみで自分で食べて「これは食べられるもの」と認識していくこと。
赤ちゃんが成長していくために必要な過程です。
パンやご飯などたくさんのおいしい食べ物があることを教えてあげて下さい。
また赤ちゃんが自分で食べられるように工夫をしたり、
ママが赤ちゃんに汚され過ぎて手間がかかることがないように
自分のやり方を模索していって下さいね。