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パソコンの資格は銀行への転職に有利って本当?

2019年4月7日

以前のような勢いはありませんが、銀行業は人気の職種です。

 

東洋経済ONLINEで紹介されている2018年の就職希望ランキング(参照)でも
銀行は希望ランキングの上位を占めています。

 

やはり、銀行は日本の経済を牽引してきた存在として、
いまだに高いステータスと存在感を保っており、
多くの求就者にとっては憧れの職場なのです。

 

一方、銀行を含む金融業界も
AIやブロックチェーンなどの新しい技術の対応のためや、
新たな成長のために人手が不足しているようです。

 

マイナビ転職の銀行関連の案件にも20件以上の応募が掲載されています。

 

では、銀行への転職を目指すのに必要な資格はあるのでしょうか?
パソコンの資格の有無は有利に働くのでしょうか?

 

そんな疑問に応えるために銀行への転職に役立つ資格について調べてみました。

 

 

銀行への転職にはどんな資格が必要?!

 

 

資格はあなたのスキルのレベルを証明する一つの手段です。

 

ですから、資格の有無を語る前に、
銀行が募集している人材に求めているスキルについて把握しなければなりません。

 

その手始めとして、募集要項をよく読みましょう。

 

先に紹介したマイナビ転職に紹介されている募集要項を見てみると、
一口に銀行といっても、
営業、事務、窓口での対応業務、システム開発など
多種の職種で募集がかけられていることがわかります。

 

金融業界の転職で有利に働く資格として次のものが紹介されています(doda)。

 

ですが、金融業への転職で資格を求められている案件は5%、
推奨されているのが19%であり、あまり多くはありません。

 

それでも、薦められている資格には次のものがあえます。

 

  • 普通自動車免許第一種
  • 日商簿記検定2級、3級
  • アクチュアリー

 

などです。

 

ここにある「アクチュアリー」は聞き慣れない資格です。

 

アクチュアリー業務とは、
確率論や統計学を用いて将来のリスクや
不確実性の分析、評価等を専門に行う職種です。

 

生命保険や年金の掛け金の算定などに活躍します。

 

しかし、有資格者の数も少なく、
資格取得に長時間の業務経験と準備が必要ですから、
未経験者の人が無理して取る資格ではありません。

 

銀行といっても特殊な資格を求められません。

 

事務仕事に必要な資格があれば十分なのです。

 

 

転職する前に取れる資格があった!男性に人気の資格まとめ

 

 

銀行の業務には、法人営業、海外営業、不動産営業、金融営業…
と一言に「銀行の仕事」といっても、さまざまな種類があります。

 

資格の有無を問わない求人が多いとはいえ、
持っていればあなたのスキルの証明として役に立つでしょう。

 

では、転職に役立ち転職前に取得可能な資格をいくつか紹介します。

 

TOEIC

 

メーカーや商社だけではなく、金融業でも海外への進出がすすんでいます。
また外資系企業も国内に入ってきています。

 

英語力を必要とする場面は増えることはあっても減ることはありません。
ですから英語力を証明するこのTOEICは持っていて損はありません。

 

一般的な水準である600点以上を目指しましょう。

 

ファイナンシャル・プランナー(FP)

 

個人の資金計画を、家族構成、収入と支出、
資産、負債、保険などのデータをもとに立案する。

 

これを手掛けられるスキルを証明する資格がファイナンシャル・プランナーです。

 

金融系だけではなく不動産系の営業職でも使う機会が多いと思います。

 

日商簿記

 

知名度が高い資格ですから、特に説明は要らないでしょう。

 

経理や財務、一般事務など使う場面はとても多い資格です。

 

募集条件に記載がなくても持っていることを期待されていることが多い資格です。

取っておいて損はないでしょう。

 

社会保険労務士

 

企業の雇用に関する社会保険制度のスペシャリストです。

 

従業員が安心して働けるように、
社会保険の加入手続、保険料の計算、労動規約の作成など、
さまざまな業務をサポートする人です。

 

メンタルヘルス・マネジメント

 

うつなど心の病気で職場を離れる人が近年増えています。

 

労働者のストレスのチェックは、企業にその実施が義務化されています。

 

専門家として、適切な対応ができるような職場づくりを支えます。

 

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

 

オフィスアプリは事務業務に不可欠なものです。

 

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、
日常の業務のあちらこちらで利用する
Word、Excel、Power Point、Access、Outlookの
それぞれについて、操作の十分な知識の証明になります。

 

事務系の職種に活かせるものでしょう。

 

 

まとめ

 

銀行といっても、特別な職場ではありません。

 

また、銀行への転職だからといって、別段特別な資格が必要となるわけではありません。

 

多くの場合、いままでの職務経験を証明するために「あった方がいい」程度のものです。

 

ですから、資格の取得に注力するまえに、
あなたの職務経歴と「やる気」が、
募集条件にあっているかどうかを丁寧に検討するようにしましょう。

 

その上で、あなたの職務経歴を補強する、

 

もしくはこれから進みたい分野に役立ちそうなものを取得すればよいのです。

 

「資格」は「スキルの裏付け」であっても「転職への優待券」ではないのですから。

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