仕事をする上で「お金がすべてではない」という声もよく聞きますが、
多くの場合生活に不可欠なお金は、
働くモチベーションの中で重要なポジションをしめています。
求人転職サイトのdodaの調査によれば、
「給与への不満」は転職の理由として
多くの業界で上位3位に入るくらい重要な位置を占めています。
では、転職によって収入はどのようになるのでしょうか?
転職後の収入は、転職先の業界・会社やあなたの職務経歴や期待値などでまちまちです。
大まかな判断材料としてマイナビ転職による調査結果があります。
それによりますと、30代の転職後の平均年収は580 ~651万円です。
そこから手取りを概算すると、460~520万円と考えられます。
転職で年収が上がる割合とその理由
転職者の状況については厚生労働省が調査した結果が参考になります。
それによりますと、転職で賃金が
「増加した」人は40.4%、
「減少した」人は36.1%、
「変わらない」人が22.1%となっています。
そして、「賃金が増加した転職者割合」と
「賃金が減少した転職者割合」)の差をみてみると、
44歳以下のではプラス、45歳以上ではマイナスとなっています。
転職には若い人の方がよいようです。
転職して年収が増えた人たちについてもう少し詳しく見ていくためには、
dodaの解説が参考になります。
給与水準の高い業界へ転職することは大切ですが、
やはりあなたの「価値」を理解してもらうことが重要です。
あなたの能力・経験そして新しい仕事に望む意気込みが、
会社の業績に貢献すること理解してもらえるように、
履歴書や面接でしっかりとアピールするようにしましょう。
その際、相手が納得するだけの根拠・実績を用意しておくことが不可欠です。
転職面接で希望年収や転職理由って正直に伝えるべき?
あなたにとって「年収」は重要なことですが、面接で伝えるのはお勧めしません。
面接の流れによりますが、年収や待遇が話の前面に出てしまうと、
あなたに対する評価が「利益に重きを置いている」
「条件が合わなければ他に転職してしまうかも」と思われるかもしれません。
面接時では、まだ採用内定・決定がされているわけではありません。
面接では、採用してもらうためのプレゼンの場であり、
賃金交渉の場ではないことに留意しましょう。
もし、年収について話たいのなら、
先方から話を振られるのを待つのが得策です。
先方から「年収についてはいかがお考えでしょうか?」
と訊かれるのを待つべきでしょう。
そして、希望年収を尋ねる理由を考えなければなりません。
相手が希望年収を尋ねる理由は大きく2つ。
1つは、予算に合致するか確認するためです。
会社の活動に予算はつきものです。
予算に合わない採用はできません。
2つ目はあなたの認識の確認です。
高すぎる年収は問題ですが、低すぎる年収も問題です。
能力に問題があるのか?
どうしても採用を決めたい他の理由があるのか?
と疑問をもたれてしまいます。
希望年収についても、
事前の調査や額を説明する客観的な理由を準備しておきたいものです。
また、相手にマイナスな印象を与えるようなことは述べないようにします。
転職理由で、人間関係や待遇への不満を挙げるのは控えたほうがよいのです。
まとめ
面接で希望年収の話をこちらから持ち出すのはお勧めできません。
しかし、関心が高い項目であるのも事実です。
そんな時は、転職エージェントを活用しましょう。
あなたと採用先の間に立っていて、
すでに採用先とのパイプを持っているエージェントなら、
あなたの不利益にならないように年収関係の情報を訊いてくれるでしょう。
また、転職にかんする疑問についてもアドバイスがもらえますよ。